Control The Past

INNER VISIONS

重低音を思いっ切り強調した設定にしているウチのコンポで聴いたら、スピーカーが悲鳴のようなボコボコという音を出してしまったという、フランスから登場したメロディックパワーメタルバンド INNER VISIONS のデビューアルバムです。
ちなみに、スピーカーが対応しちゃったのかどうしたのか分かりませんが、ボコボコは聞こえなくなりました。
一線を越えてしまったのでしょうか!?

さてさて、その音楽性はというと、、、って、私、こういうの書くの苦手でしゅなー(笑)。
疾走感抜群でキーボードによる適度のキラキラを伴ったメロパワ…ってことで許して下さい。
全体的な世界観は、北欧メロパワ・メロスピにそれと同じような感じなのですが、ところどころ(特にギターソロとか)でかなりのジャーマンっぽさを発散しています。
基本の雰囲気は“陰”ですが、ちょこちょこと“陽”が顔を出すあたり、興味深いですね。
#1 "Intro - Asleep" の冒頭こそメランコリーなオルゴールの音色から始まるものの、曲は全体的に剛健です。
楽器隊はみんな実力者のようで、あ〜テクニシャンだなぁって感じる箇所も結構ありますし、巷ではあまり評判の良くなさげな
Julien Jacquemond (Vo) も、別に下手な印象は受けませんし、寧ろ私は好きな感じですよ。
ハイトーンでヘナチョコになることがないこともないですが、そんなに気になるほどではないです。
曲作りもそこそこ良いと思いますし、緩急も付き、飽きることも後半でテンションが下がることもなく、いやはや、総合的に考えてなかなか良いアルバムですよ!
ただ、惜しむらくは、ちょこっとシンバルの音が割れ気味なのか何なのか、とにかくそれがですね。
あと、私は無音時間が続くのがとても嫌いなので、最終曲の
#11 "Insecure" がですね、曲が終わって3分無音が続いてから冒頭で流れたオルゴールがもう一度流れるという仕掛けが、、、ダメです。。。

それにしても、フランスってメタル不毛不毛と言われながら、なんだかんだで最近は良質なバンドがドンドン登場していて良い感じじゃないですか!!
フランスにはこれからも期待期待♪
2004/9/28