組曲「義経」〜悪忌判官

陰陽座

ををを、Reviewにアルバムではなくてシングルが来るってのは初めてですね〜♪
ってか、そもそも私は基本的にシングルを買わないのですよ。
ま、それでも、買うのは買うんですが。
さてさて、このシングルには2曲しか収録されてませんからね、容易に全曲の感想を書けますね(笑)。
ってか、そうでもしないとこのReviweは書けないでしょうね(笑)。

っということで、日本が誇る妖怪ヘヴィメタルバンド
陰陽座 の、源義経を題材にした組曲(3ヶ月連続リリースの)3部作の第1部。
まずは
#1 "組曲「義経」〜悪忌判官" 、いかにも 陰陽座 な感じのオープニングから始まるのですが、更なるキャッチーさを身に付けた楽曲は、メタラーの耳にもメタルとは無縁のリスナーの耳にも好意的に受け入れられるようなものだと思います、たぶん(笑)。
この世界観は、メタルでかつポップスですね。
黒猫 (Vo)瞬火 (B&Vo) というツインボーカルを擁する 陰陽座 ですが、#1 "組曲「義経」〜悪忌判官" では 瞬火 の歌う割合が大きいですね。
しかし、この
組曲「義経」 という3部作のストーリーというかコンセプトというかを読むとですね、後に静御前(源義経の妻)が登場するようで、おそらく、組曲「義経」 に於いてはだいたいの流れとして 黒猫 が静御前を、瞬火 が源義経を、それぞれ演じるような感じになるのかなぁ〜、なんて。
またですね、唸るような恐竜の鳴き声の如きギターが効果的に入ってきて、それが聴こえるたびに興奮するんですよ!
そして、特筆すべきは、
招鬼 (G) によると思われる、2回目のサビに入る直前の叫びのコーラス(!?)ですよ!
これがまた!!
何気に一番の悶絶ポイントかもしれません(笑)。
私、
陰陽座 のこういう叫びのコーラスがめちゃんこ好きなんです♪
終わりの不穏げなフェードアウトも、“続く!”ってな感じがして、続きへの期待が膨らみます。
んで、次は一転して透明感溢れる
黒猫 の優しいヴォーカルによって全編歌われる #2 "微睡忍法帖"
メタルの印象は皆無のバラードですが、でもやっぱりこれは
陰陽座 だよねーって感じてしまいます。
"夢幻泡影"#6 "煙々羅" と同じような世界観ですにゃ。
それにしても、こら、マジで癒しですよ、曲も詞も。
ってか、これほどの癒しを与えてくれる曲も、そうそうないと私は感じますけどねぇ。
っという、第2部、第3部、そして次のアルバムへの期待が非常に高まる、好対照な2曲です。

2曲とも顕著にそうなんですが、
陰陽座 は本当にめっちゃんこポップスの要素を取り込んでいるんですよね。
そして、そのことに関して賛否両論あることも確かでしょう。
しかし、ポップスの要素を取り込んできているとはいえ、ベースにあるもの、つまりメタルの部分は何も変わっていないわけで、まして
陰陽座 が完璧なポップスバンドになることなんて有り得ないでしょうから(ポップスがダメだと書いているわけではありません)、少なくとも私は、勿論これまでの 陰陽座 も好きですし、そしてこれからの 陰陽座 にも期待大です!!
2004/9/28